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Re:ちびくろサンボ差別表現(10)

1 名前: DL中 1999/06/03(木) 04:01
29の発言に対して:
ちびくろサンボは、アメリカで再版されるとのこと。
もともと、この本が差別問題を呼び起こした原因は
「サンボ」という言葉が昔の英米での従順な奴隷に対する
蔑称だったからだそうだ。
http://www.cl.aoyama.ac.jp/faculty/eng/tonooka_naomi.html

また、詳しいことは知らんが、日本で販売された黒人グッズが
米国のワシントンポストで批判されたのは事実。
http://www.educ.kumamoto-u.ac.jp/~shakai/ethics/guide5-1.html
2 名前: DL中 1999/06/03(木) 04:34
わりぃ、とっくに売られてたわ、この本(1995ぐらいに既に)。
あと、本に対する意見を見たら、様々だった。
一人の黒人の意見では、子供の頃は何とも思わずに楽しく読んだが、
今読み返すと、差別的本だから、公立小学校には(どの州だか知らん)
置かれなくなって、良かったと思ってるそうだ。
http://www.amazon.com/exec/obidos/ASIN/0899662986/002-4398012-3199824
3 名前: FGM 1999/06/03(木) 04:49
思うんだけども、差別って差別者じゃなければ分からないよね。
ちび黒サンボにしても日本の出版社はあの黒人のイメージ
(肌が真っ黒で目が丸く、唇が厚い)を
「 かわいい、あいらしい 」と感じ、出版したわけで、
それを白人は
「 差別的な黒人のイメージ 」として受け取ってしまう・・・
つまり、何が言いたいのかというと
差別主義者は公然と差別が出来なくなると
今度は”差別をしている人間”をつくりだし、
その者を差別しだすと言うこと。
4 名前: DL終了 1999/06/03(木) 06:57
↑確かにそういうトリックもあるね。
あとは、日本側がこの本に関する差別問題の実体を知らなかったと
いうこともあるしね。差別問題を知らない=差別者じゃないからね。
この問題だって、日本人が差別者だって非難されてるわけじゃなくて、
(作者はイギリス人だから)差別問題への配慮と問題意識がもう
ちょっとほしいっていう意見だったんじゃないのかな。
自分は、ちなみに、この本は好きだったけど、この本を差別的と
捉えて不快に思ってる黒人達がいる、というのを知るのも必要だと
思っただけ。(上の英語のURLに書いてあった、、)
5 名前: ひろゆき 1999/06/04(金) 01:59
しかし、少数の被差別者の利益と大多数の利益を比べて
少数が我慢するというのも必要とかいったら差別発言でしょうか?
6 名前: DLは昨日のこと 1999/06/04(金) 04:43
何を我慢するのか、その中身と、なぜ差別されるのか、その理由が
問題だと思うな。ひろゆきさんは自分の目で差別を見たことあるかな?
(周りに白人が多いと難しいかな)自分は、結構見てるけど、
目撃するだけでも、実に嫌な気分になる。


具体例として、ちょっと昔、知り合いの日本人留学生がテキサス州で
電車に乗ったら、有色人種だからという理由で「あなたは電車に乗ってはいけない。バスに乗れ」と言われたと言っていた。
この日本人留学生(少数被差別者)は、我慢して電車はあきらめる
べきだったのだろうか。


確かに少数被差別者の利益を優先すると問題も生じてくる。だが、
差別の悪循環を緩和するためには、一時的でもそれは必要なことだ。
この点で、Affirmative Action は意味があったと思う。


差別の悪循環の例をあげると、ある州では 有色人種が運転していると
(日本人でも)パトカーに止められて 調べられる。
こういう差別を繰返す → その差別が納得できないから、被差別者は
ヤケを起こす → 差別者は「やっぱり、あいつらだめだ」と思う
→ ますます差別を強める → 差別を繰り返す (以下同じ)
この悪循環を緩和するには、一時的にも被差別者を優遇して、
自信をつけさせることも必要だ。長期的対策としてね。
7 名前: ひろゆき 1999/06/04(金) 04:50
一般的にいわれる人種階級のなかで最低のアジア人ですが、
法律によること以外の優遇はすべきではないとおもいます。
テキサスの留学生であれば「電車にのる権利」があるわけで
「ふざけんな、ボケ!お前が降りろ」というべきです。
そこで、日本人留学生(被差別者)がのれる車両を別に
用意して優遇することは全体の利益には反するとおもいます。
手塚治のまんがの出版による具体的な損失もないのに、
手塚治の本という文化を消滅させてしまうのはあまりに
優遇しすぎたとおもいます。 手塚治の漫画でなんらかの損失を
うけているなら訴訟でもして、損失の正当性を立証すべきで
「とりあえず、触らぬ物にはたたりなし」という消極的な姿勢で
文化や芸術を規制すべきではないとおもいます。
8 名前: DLは昨日のこと 1999/06/04(金) 07:28
>「ふざけんな、ボケ!お前が降りろ」というべきです
これじゃ、解決になんないよ。(笑) 差別した方にも乗る権利はある
わけじゃん。こういう時は、相手も責める前に、まず自分の正当性を
きちんと主張してみる。そうでないと、差別者は日本人が単にヤケ起こしてるぐらいにしか思わないかも。もともと、日本人を差別してもいいと思ってるくらいの奴なんだからさ。残念なことだが、、、
自分もそう言ってやりたい気持ちはよーくわかるけどね。


損失の正当性に関しては、裁判起こしたら出版側が不利だと思うよ。
だから、今回のようになってしまった。なぜなら、出版は「損失を受ける可能性がある」だけで出荷停止できるじゃん。じゃぁ、どういう損失かというと、実際の本物の黒人を見たことない人間が、描かれた姿を
見て、間違った認識をもってしまうという社会的損失かな。マンガが
与える影響にしても、「トンプソン」みたいなギャグマンガでやれば、
違った意味になるかもしれないけど、すばらしいと言われ続けている
手塚の作品で、それをやっちゃうと 与える影響が また、違うと思う。
文化や、映像、言語が個人の認識に与える影響って、かなり大きいん
だよ。これを立証できる調査は、世界中で、山ほどなされているはず。


自分も文化や芸術は本当は規制してほしくない。だが、その文化や芸術が個人や社会に影響を十分把握していないと、とんでもない落とし穴に
陥るとも思う。今回の件も、大阪の3人が騒いだのは 単なるきっかけで、ほんとの原因は もっと大きな社会的圧力だったんじゃないかな。
文化や芸術を規制してほしくなければ、どうしたらいいのか、具体的
解決策を考えてみるほうが、生産的だと思うな。






9 名前: ひろゆき 1999/06/04(金) 07:33
おっしゃるように、社会的な「一般常識」をその作品で形成してしまう
ということを考えると、損失といえるかもしれませんが、うしろがきできっちりコメントものせていたし、あまり問題はないと思うんですよね。
せめて、判断のいかない子供はみれないようにするとかの方法でも
なんとかして、文化や芸術を規制しない方法を考え出したいですね。
芸術っていうのはある意味タブーへの挑戦であることもあるわけですから
本意が読めない人はみちゃいけないけど、「芸術」として割り切って
理解出来る人達は見れるようなシステムにしてほしいです。。


10 名前: KL 1999/06/04(金) 09:22
これまで問題にされてきたのはちびくろサンボ、カルピス、手塚治虫なんかで、文学系(ノートルダムのせむし男なんかそのものだし、明治の文豪や昭和でも江戸川乱歩あたりは差別用語のオンパレード)ではあまり発禁になったとか聞かないですよね。
やっぱり、童話や漫画は「芸術」じゃないと蔑視してるんじゃないか。
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