聖者とて欲深き人間(1)
- 1 名前： フール 1999/07/05(月) 21:48
- 【ローマ５日＝西田和也】秘密のベールに包まれたバチカン
（ローマ法王庁）の内部告発本が、大騒動を巻き起こしている。
醜い出世競争やわいろの実態、禁忌とされる性生活などを暴露し
ており、バチカンの裁判所・控訴院はこのほど、名誉を毀損され
たとする高位聖職者の訴えを受け、著者と出版元に対し書店から
の回収などを命じる仮処分を認めた。
問題の本は、ペンネーム「ミレナーリ」（千年至福信仰者たち）
による「ビア・コル・ベント・イン・バティカーノ」。直訳すれ
ば「バチカンの風とともに去りぬ」で、今年二月に発行された。
控訴院はこのほど、法王庁東方教会聖省に約四十年間勤務し、
数年前に年金生活入りしたルイジ・マリネッリ師（７２）の著作
との見方を固め、今月十六日の予審に出廷するよう同師に命じた。
これに対して、同師は、告発本には共著者がおり、「控訴院の措
置は、現在も法王庁で働く共著者の口封じが狙い」と主張、出廷
を拒否する構えだ。
（7月5日19:10）