マスコミの特権(21)
- 6 名前： のろ 1999/07/15(木) 20:51
- あのシーンをモチーフにした映画もあったような気がします（たけしが犯人役）
ジャーナリズム・・・報道というものを考えたとき、ある種のジレンマが彼ら自身にも
あるような気がします。目の前で事件が発生したとき、自分の立場をどこに置くか？
ひとりの人間として、助けるのか？ジャーナリストとして、事の詳細を記録するのか？
こんな話を聞いた事があります。
あるカメラマンに、「もし、君の親が目の前で誰かに刺されそうになってたら、
君はどうするのか？」
カメラマンは「ジャーナリストとして、写真を撮るだろう」。（ブラックジョークかもしれない）
こんな話もあったと思います。
都心のオフィス街にカルガモが住みついたと話題になったとき、親子で道路を渡る
瞬間をカメラに収めようと多くの報道関係者が詰め掛けました。
そして、いざ渡ろうとしたとき、ひとりのカメラマンが、カルガモに背を向けて、
路上の交通整理を始めました。安全に渡れるようにとの配慮でしょう。
当然、彼は写真を撮れなかったはずですが、他の人の撮った写真には、
道路を渡るカルガモと、その奥に彼の後姿が映っていました。
本来、どうあるべきか？
答えを出すのは難しいかもしれません。
刺殺とカルガモの話を同列で扱えるかとも言われそうですが、
でも、私は、後者の話の中から、何かを見つけられるような気がします。
（長々とごめんなさい）