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人食いバクテリアの恐怖(20)

1 名前: 今日のAsahi.com 1999/07/15(木) 22:36
細菌が筋肉にとりつき、数日のうちに命を奪
う「人食いバクテリア症」に関する厚生省研究
班の調査で、妊婦がこの病気にかかると発病か
ら1日以内に死亡する例が相次いでいることが
分かった。これまでに14人が確認されてお
り、そのうち命が助かったのは1人だけだ。通
常より進行が極端に速いため、治療が間に合わ
ない。専門家は「症状に早く気がつくことが重
要だ。臨床の医者に十分知ってもらいたい」と
話す。

 一般に「人食いバクテリア症」と呼ばれる劇
症型溶血性連鎖球菌感染症は、脚などの筋肉が
急にはれ、数時間から数日のうちにどんどん腐
っていく病気。1980年代に米国で初めて見
つかった。

 日本では厚生省研究班の調査で、91年以来
150人以上の患者が確認されており、死亡率
は約30%。研究班メンバーの旭中央病院(千
葉県)の宇田川秀雄・産婦人科部長によると、
妊婦の患者は14人おり、うち13人が発病か
ら1日以内で死亡した。

 全員が経産婦で、妊娠後期の30週ごろまで
は順調だった。症状は共通しており、38度を
超す熱を出し、吐き気や下痢を訴え、陣痛が急
に起きる。胎児の心音も異常になり、胎内で死
亡することもある。

 妊婦の場合は通常より進行速度が速く、筋肉
が腐る間もなく命を失ってしまう。死亡した人
を調べると、のどと子宮が溶血性連鎖球菌によ
る炎症を起こしていた。のどについた菌が、子
宮に入り込んだとみられる。(03:15)
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