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気まずい一瞬(14)

9 名前: 腐れ厨房 1999/07/16(金) 18:37
僕の兄(腹違い)の身内に不幸があった時の話です。
結構田舎まで葬儀に行かなければならなかったのですが、兄(腹違い)は都合が付かずお通夜は諦め「葬儀だけでも。」と他の家族や親戚とは別の飛行機で一人遅れて出発しました。
機内で居合わせた隣の席の女性は何やら訳有り風の表情で気になったそうですが、兄(腹違い)は飛行機嫌いなのでそれどころではなくただひたすら無事着陸する事を祈ってました。
そして無事乗り換えの空港に着いたのですが、さんざん待った挙げ句悪天候の為その先の便が欠航となり、見知らぬ土地で宿を探すハメになりました。
実はその隣の席の女性も同じ便に乗る予定で、出発を引き延ばされてる間世間話をしていました。
訳有りそうな女性:「困ったわ。どうしたらいいのかしら?」
僕の兄(腹違い):「空港近くのホテルは満席のようですから市街地まで行って探すしかなさそうですね。」
訳有りそうな女性:「私この辺は知らない土地だし・・・・。」
僕の兄(腹違い):「私もそうです。よかったら一緒の車で市街地まで出ましょう。行けば何処か泊まれますよ。」
訳有りそうな女性:「はい、お願いします。」
僕の兄(腹違い):(やったぁ!今夜はハメたるでぇ~。まずは宿とって部屋番号チェックして一緒に晩飯食って、アルコール入れながら訳有りの理由聞いて適当に身の上相談してやって、その後は部屋番号もわかる事だし・・・、うへへぇ。)

僕の兄(腹違い):「あっ、お荷物お持ちしましょう。タクシー乗り場はこちらのようですね。」
すると背後から声が掛かりました。
知らない人:「あれ、厨房くんのお兄さんじゃないですか?」
僕の兄(腹違い):「はい、そうですが?」
知らない人:「私、××の○○です。覚えてらっしゃらない?」
僕の兄(腹違い):「あっ!お久しぶり。」(やばい、親戚だぁ!)

結局その親戚の人の後ろに他にも数名の親戚が居て「一緒に宿探しをしよう。」という話になってしまいました。

実は親戚だった人:「ところでお連れの女性は?」
僕の兄(腹違い):「あっ、東京から同じ席だったもので・・・」
訳有りそうな女性:「あっ、それじゃあ私ここで失礼します。お荷物持って下さって有り難うございます。」
僕の兄(腹違い):「そうですか。どうも・・・。」
親戚一同:「・・・・・・・・・・。」
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