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年金スレッド(7)

6 名前: ふ。 1999/07/16(金) 23:21
<転載>

私は生まれつき耳が聞こえない。
これについて、今はとても良かったと思っている。差別的発言になるのを承知で
言わせてもらう。中途失聴、特に20歳を過ぎてから聞こえなくなったという目にあわずにすんだから。
これには理由がある。
もちろん、音を失う痛みや苦しみを知らないということもあるが、
ここでとりあげたいのは「福祉」の一環として与えられる「障害者年金」である。
大学在学中、私の知人の20歳以上の人で年金を収めていた人は少ない。ま、それは後からでも払えるからいいのだ。
問題は、年金を払う義務をおいながら、年金を払わず、かつ、その時期に障害者ニなってしまうケース。
もしも年金を払っていれば、役所で手続きをすることで、障害者年金が障害の程度で差があるが、年に70~98万円支給されるようになる。
子供の頃から障害を持っている人も同じ。
20歳の誕生日の後に、役所にて手続きをすればよいのだ。
繰り返し言うが、問題は、20歳以上で年金を払わず、事故かなどで障害者となってしまうこと。
彼等にも障害者年金が支給されるのが当然、普通はそう考えるだろう。
しかし、実際は支給されないのだ!
彼等は、年金を払っていなかったのだから、年金を受給する権利もないのだ。
こんな馬鹿なことがあるのだろうか?
私は年金を払っていない。ただ、先天性で、障害児として役所に登録、20歳の誕生日の後に年金の申請。そして年に98万円もらっている。
彼等は、いわば「年金」という福祉の谷間に落ち込んでしまった人達なのだ。
たしかに、福祉としてお金を戴けるなら嬉しい。法律の上で正当にもらっているわけだから、断る理由もない。
聾者は「聞こえない」だけだ。
私は在学中の生活費などに年金をあてたが、友達の中では新車の頭金やPCの購入資金にした人もいる。
驚いてはいけない。目を背けてはいけない。これが現実。
今の日本が声高に叫んでいる「福祉」など、裏から見ればこのように情けないものなのである。
人は障害者として生まれ、障害者として死ぬ。
生まれたての赤ん坊や耳や目が悪くなった老人、彼等も障害者と言える。
人間としての一生を「幸せ」に過ごす為に私達はどうすべきだろう?
 
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