故ケネディ大統領の長男が消息絶つ (68)
- 47 名前： 悲劇・呪い・陰謀・因縁 1999/07/18(日) 17:40
- 相次ぐ悲劇が名門を直撃 ケネディ家、のろいや陰謀説も
3:04p.m. JST July 18` 1999
米政界の名門、ケネディ家のプリンス、ジョン・Ｆ・ケネディ・ジュニア氏（３８）の小型機遭難事件は、ケネディ家にまつわる悲劇を改めて想起させた。米国のメディアは「ケネディ家ののろいを示した」（ＣＮＮテレビ）、「遭難事故に陰謀説が出るかもしれない」（ＣＢＳラジオ）とも伝えており、世紀末の米国で歴史の因縁が繰り返された。
「ケネディ家１１回目の悲劇」（ＣＮＮ）とされる今回の遭難事故は、同氏の伯父に当たり第２次大戦中に戦死したジョゼフ・ケネディ氏の航空機事故に似ている。ケネディ家の長男だったジョゼフ氏は欧州戦線で小型機を操縦中、空中爆発を起こして死亡、ケネディ家最初の悲劇となった。
また、叔父のエドワード・ケネディ上院議員の大統領への道を阻んだチャパキディック事件（交通事故で同乗の女性秘書が水死）が起きたのは６９年７月で、ちょうど３０年前の夏だった。遭難地点に近い海域に、暗殺された父、ケネディ元大統領の遺体をダラスからワシントンまで運んだひつぎが６６年にひそかに投棄されたことも、解禁された公文書で最近判明した。
アイルランド系でカトリックのケネディ家は、「アングロサクソン・プロテスタント」が主流を占める米支配階層からは異端だが、大統領をはじめ上下両院議員など要職に一族を輩出、「ケネディ王朝」といわれた。しかし、ジュニア氏の祖父に当たるジョゼフ氏が禁酒法時代に酒の輸入で膨大な財産を築いたことでマフィアと対立、今なおマフィアのおん念が続くともいわれる。ケネディ元大統領やロバート元司法長官暗殺事件の真相もなぞのままだ。
２歳の時に父親の暗殺に遭遇、国葬でひつぎに敬礼する姿が世界の涙を誘ったジュニア氏は政界進出を果たさないまま、その３６年後に事故に見舞われた。ケネディ家では、エドワード上院議員の子息で、民主党選対委員長のパトリック下院議員が次代のホープとされるが、２１世紀の大統領候補といわれたロバート・ケネディ元司法長官の子息、ジョゼフ前下院議員は離婚スキャンダルで政界を離れており、王朝再建は容易ではない。（時事）