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「初体験」誰でも最初は (9)

1 名前: そんすく 1999/07/18(日) 22:21
人間だれでも「初体験」というものに対してなんらかの憧憬が
あったものです。
さあ、みなさん。「初体験」についてかたろうじゃありませんか。

ぼくは童貞を捨てるのに半年かかりました。
もっと言うと童貞を捨てられる状況にありながら、半年もの間、
我が愚息が言うことを聞かなかったのであります。
その日もホテルに入り、なんとか思いを遂げようとある種
強迫観念にかられながらインサートに挑戦していました。
今でもそうですが、女の裸体に無条件に欲情できなかったぼくに
してみれば、彼女と性交渉をするのは苦痛でした。
役立たずの愚息、回を重ねる度に白けてゆく彼女の横顔。
そして聞き覚えのあるあの慰めの言葉をかけられる度に
ぼくは頭の熱さに耐えきれず自分が男であることを恨み、
男にSEXを要請するHotdog pressを恨みました。
思いを遂げられず眠れなかったぼくは眠っている彼女の鞄から
手帳を抜き取り盗み読みしてしまいました。
そこには知らない男の名前が羅列されており、その日その男と
どこでどう過ごしたのかが簡潔かつ具体的に記録されていました。
ぼくは怒りでわななきました。
しかしそれによって、我が愚息も重い腰をようやくあげたのです。
ぼくはベッドで安眠を貪る淫乱から布団を剥ぎ取ると、四肢の
自由を奪い組み伏せ、目の前の淫乱が他の男にみせた媚態に
嫉妬するというよりか、その見知らぬ男の「男らしさ」、他人の女を
奪って犯してしまうその男の野蛮さにぼくは欲情していた。
そして目の前の女はもうすでに他人の女であった。
ぼくはその見知らぬ男との同一化への過程を貪るように我が愚息を
激しく打ち付け、煮えたぎる精液の放出とともに、自分の中に
新しい萌芽の存在を感じ取ったのであります。


#前の文章を改行してみました。
#夜の長文は疲れるものですか?
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