アンパンマン(76)
- 6 名前: eirun 1999/07/30(金) 19:27
- たしか絵本版のアンパンマンは無頭の生命体が虚空を
漂うシーンから始まるんじゃなかったっけ?
それに対してジャムオジサンが、
コミュニケーションと知能と個我の器官である頭部を与え
さらに『悪と戦う』という使命をあたえて、ああいう存在を
作った訳で。
(TVはよく知らないけど、かまどが爆発して
赤ちゃんのアンパンマンが飛び出してきたのが、
誕生シーンだったような気がする)
そう考えると、あれはコズミックホラーを扱ったものであり
正義も悪も関係ない。ジャムオジサンは閉鎖世界のデミゴッド
であり、自分の創造したものではない物体に対して警戒心を
抱き、部かとして取り込んだだけであり、カレーパンマンと
ショクパンマンはアンパンマンの監視機構だ。
バイキンマンもたぶんジャムオジサンの創作物であり、
存在目的は「いつもわるいことを企むがアンパンマンに敗れる」
ってあたりにあるんだろう。アンパンマンが自分の存在意義に
疑問を持たないように、悪の代名詞が必要だったと思われる。
だいたい彼はあの世界の常識を超えた反重力、慣性制御、
素粒子制御などの超化学力を持っているにもかかわらず
あそこまで哀れに負けるあたりが、クサイといえばくさい。
馬鹿女(ドキンチャン)に惚れているのも、彼にかけられた
強制支配であるかと考えると、孤独な彼に同情を禁じ得ない。
こんなもんでいかがでしょう?