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台湾で謎の大停電(25)

23 名前: メルマガの Weekly Taiwan News (週 刊 電 腦 臺 灣 )より 1999/08/01(日) 05:50
「◇台湾大停電

台湾全土が29日深夜、停電となった。台南の左鎮にある高圧電鉄塔の
故障のため、台湾全土が影響を受けた。

発電所では、常に必要な電力量を予測・監視しながらその電力を
発生させている関係上、送電系統の故障などで急激に負荷が少なく
なると、送電できている個所の電圧や周波数が上がり、発電・変電
・送電設備はもちろん、一般家庭の電気製品まで壊してしまう可能性が
ある。そのため、被害を最小限にするためにも一旦すべての負荷を
切り、発電所の出力を落すか止める必要がある。

事故個所が復旧したとしても、一度に全ての負荷をつなげてしまうと、
逆に電圧・周波数が落ちて正常に使えない電力となってしまうため、
発電所寄りの地区から徐々に送電していき、発電所の出力も徐々に
上げていく必要がある。そのため発電所から遠い所ほど復旧も遅く
なる。

日本の場合、送電系統もかなりループ化されてきてますし、仮に
ひとつの原子力発電所がダウンしても、他の発電所をフル回転
させたり、近隣の電力会社から電力を融通しあう系統ができている
ため、県単位に及ぶ大停電はないと言われている。

台湾は、人口過密の北部に対して、主な電源となる原子力発電所が
最南端にあり、必要な電力の大部分をこの原子力発電所に頼っていた
ために今回のような事態になったと推測する。

30日、台北では銀行のオンラインシステムも本日半日ストップし、
新竹の半導体メーカーの操業停止による被害は数十億元にのぼるなど、
相当の被害が見込まれている。地域によっては、いまだに停電している
ところがあり、また今後も当分電力不足が続くと噂されている。  」
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