もしテポドン2号に核弾頭の搭載が確認されたら(132)
- 33 名前: ? 1999/06/20(日) 21:36
- ワインひろゆきさん:
>迎撃ミサイルにも大きく分けて2タイプあって、ターゲットの近くで爆発
>して破片により迎撃する方法と、そのままミサイルを当ててしまうやり方
>があります。
大きく分ける必要がないかと思いますよ。
ミサイルの起爆方法は大きく3モードあります。一つ目はミサイル内部
制御装置が近接信号(近接信管ですね)を感知して起爆する方法、二つ目
はFCSが起爆信号を発振することで起爆する方法、そして三番目は弾
頭部にある加速度センサから減速信号を受け取ることによって起爆にい
たるものです。
一般的には、このすべての信管のうちいづれかが作動するようにしてい
る方法が圧倒的に多いです。
着弾のみによる信号によって起爆するミサイルというのは、既に世の中
には存在しないのではないでしょうか?対戦車ミサイルのようなものは
違うでしょうが。
噂好きさん:
基本的に、今年のAUSAに行った事があることを前提にしますが…(後の部分です)。
>核弾頭も、効果を高めるべく目標上空で核爆発を起こすので、無理でしょう。
これは正確ではありません。多分、マッハステム (もしくはマッハディス
ク) 効果を用いた地表目標の攻撃には有効な爆発方法の事を言っているの
だと思いますが、この方法。先にも言っておりますが、地表目標攻撃の
場合のことで、地下構造物に対する攻撃方法としては極めて不適切です。
詳しくは、"mach stem"もしくは"mach disk"をキーワードにして情報
を捜してみたほうが良いような気がします。
地下構造物に対する攻撃方法はシーケンスが違います。
>発射を探知してから、飛んでくるまでの時間があまりにも短く、着弾点や
>軌道をつかむ前に落ちてしまいます。
これ、全く不可能ではないです、弾道弾は基本的に1基1基個別に飛行
経路がプログラムされており、出来うる限り短い時間で目標に到達可能
なように、経路が総て最適化されております。
よって、発射位置の特定方法と、ISARを改良した電波干渉測定法さえあ
ればある程度の位置の特定は可能です。
電波干渉法は、実際フランスのとある地質学者が最初に地面の歪の計測
を行なうため(=地震予知)民間の電波観測衛星を用いて行われたのです
が、この技術を前提にドップラー周波数のみを選択的に取り出すことで
高精度計測が可能ということです。
問題は、24時間でしかも全天候型監視の可能な運用体制です。結局資
金の大幅投入が前提となっている話はAUSAのコンファレンスではされて
いました。
資金的な問題が前提みたいですよ。
>米国はじめ、西側が一番効果有りと考えているのが、ミサイル技術移転規制
>の枠組みに、ロシアや中国を入れ、さらに北朝鮮を何とか取り込もうという
>対策です。(核燃料・技術の移転の監視と同じくらい厳しくしたいわけです
そして、こちらのカードはTMDという強硬路線のカードがあってはじ
めて機能すると思います。
ひろゆきさん:
>原発のメルトダウン対策って結構しっかりしてるんじゃないでしょうか?
私の知るところでは、省庁間の確執からか、航空機の追突による原子炉
破壊に関した安全策はありようですが、弾道弾に関しては全く考慮され
ていないという話を聞きます。